10月9日 きみもかわいく生きててね
大好きだった大森靖子ちゃんの『絶対彼女』の曲中のセリフです。
この曲が収録された『絶対少女』のCDに19歳のわたしがどれだけ救われたかは計り知れません。大人にならないといけなかったりまだ子供扱いされたり将来のことも考えてなくて毎日たのしいことしかしたくなくて好きな人としかいたくなくて人と違くなりたくて親のことを嫌いになって、世界が広がったり広がるほどにこれまで生きてきた世界の狭さを知ったりたのしいけど何にもなれない毎日のなかで「この歌わたしのこと歌ってる?」と毎日毎日毎日聴いたCD。大学の友達とカラオケオールした帰りの朝の電車で聴いたCD。阿倍野のTSUTAYAで友達との新年会の前に衝動的に買ったCD。あの日「好きかはわからないけどわたしのこと好きっぽい男性と今度デートする」と新年会で言っていた友達は結局その人と付き合ったしこのあいだ結婚した。6年経ってしっかり大人になったけど2013年のリリースから6年間かわいく生きることについて考えて続けてる。
かわいく生きることは、ジェルネイルをすることでもいいし、ローラメルシエのボディクリームを塗ることでもいいし、ヒルトンのいちごビュッフェに行くことでもいいし、マキシマイザーで唇をぷるぷるにすることでもいいし、タピオカを飲むことでもいいし、クリオのアイシャドウでまぶたにキラキラを乗せることでもいいと思う。いいと思うけど世間一般に言われる”かわいい”だけがかわいいじゃないとも思う。
仕事で疲れて帰りに一人でココイチにいくことも、蒸気でホッとアイマスクをすることも、水曜日に見に行く映画も、休みの日のひとり銭湯も、ストレンジャーシングスを見て泣くことも、ボロボロのコンバースも、ジャニーズのコンサートも、わたしにとっては全部が”かわいく生きる”ことだ。”かわいく生きる”ことは自分をかわいがって生きることだし、好きなことをしているときの自分はきっと”かわいい”。それがピンクやキラキラじゃなくても。
19歳のころ想像してたような”かわいい”生き方じゃないかもしれないけど、自分らしさを見つけた25歳の自分が案外好きだし、それは東京で3年半ひとりで暮らした成果でもあるし、物理的に世界を広げて大正解だったと思います。
ここまでは2019年の10月9日にわたしが書いていた文章です。
よくわからんけど下書きにしておくのはもったいない気がしたので公開してみます。
今もずっと考えている”かわいく生きる”ことの正解。
これを書いたときから世界はすっかり変わってしまいましたが
ずっとずっと”かわいく”生きたいなーと改めて思いました。
おわり